僕は小さいときから母とおじいちゃんと三人で暮らしていました。父については何もしりません。母に聞くと母は笑いながら、「なかなかのイケメンだったよ」といいます。そんなさばさばとした母親とゆったりと暖かいおじいちゃんに育てられた僕は小さい頃から、かなりの変わり者のようだったようです。ただ、僕は一度も父親がいないことを寂しいとおもったことがありません、よく友達が夫婦喧嘩してうるさいっていっていますが、僕にはそんなことはありません。
ですが、ある日ちょっと僕はやらかしてしまったのです。それは僕が学校から帰ってきて、お腹が減っていたのでどこかにお菓子がないかと探していました。すると戸棚の中に古い小さな海苔の缶があったんです。僕は初めてそれをみて、その中に味のりが入っていないかと思って空けてみました。その中には、いろいろな金額の書いてある封筒が入っていました。小さかった僕にはそれが何なのか分からなかったのですが、おそらくそこに生活費を入れていたんだと思います。そしてその缶の底に指輪が入ってました。それがきれいで私はずっと手にもっていました。あとから聞くとそれは僕のお父さんからもらった婚約指輪だったようです。